夏場に近づくにつれ、徐々に気温や湿度が高くなってきますよね。
カビにとっては好条件の時期が近づいているというわけです。
お風呂掃除もちょっと間が空くと黒カビや赤カビがポツポツと出てきてしまいます。
一度掃除をすると、「もうしばらくは安心だ」と思いますが、できればもう二度と見たくないですよね。
そこで今回は浴室の換気方法と入浴後のカビ対策を紹介します。
目次
浴室の正しい換気の仕方
まずは正しい換気の方法について説明します。
よくある間違った換気の方法
× 換気をする為に、入浴後窓とドアを開けて換気扇を回す。
これで湯気が出て行って温度が下がり換気も充分だろう、と思いがちですが実はこれ間違いです!
窓を開けて換気扇を回すと、窓から入った冷気はそのまま換気扇の方へ流れていきます。
これでは、窓周辺の湿気しか取れません。
それに加えてドアも開けておくと、湿気は脱衣所の方へ流れてしまいます。
換気扇の役割が充分に果たせないんです。
正しい換気は窓とドアは閉めて換気扇を回す!
正しい換気を行うには、きちんとした空気の流れを作ることが大切です。
方法は、浴室の窓とドアを閉めて浴室の換気扇を回す。
これだけです。
そうすることで、よく室内の湿った空気を排出することができます。
脱衣所側の窓を開けるとさらに換気の効率がアップ!
上で説明したように、正しい換気を行うには、きちんとした空気の流れを作ることが大切です。
不要な空気を排出する排気と新鮮な空気を取り込む給気の流れを作ることが大事なんです。
脱衣所側の窓は、この新鮮な空気を取り込む給気の入口になります。
そして、浴室の換気扇を回すことで、自然と給気⇒排気の流れを作ることができます。
浴室ドアを閉めた状態でも充分な換気できるの?
浴室ドアには通気口が付いているので閉め切った状態でも換気ができます。
なので、給気→排気する際は、浴室のドアを閉めた状態でも、脱衣所から流れる空気は綺麗に浴室の換気扇へ流れていきます。
ちまみに、従来の浴室ドアの場合、通気口は下側に、最近の浴室ドアは上側(または)に付いていることが多いです。
我が家のドア(TOTO製)も上側に付いていました。※ただし、上側だと清掃が大変です…。
換気扇はいつまで回しておけば良いの?
浴室の換気扇は24時間回しておきましょう。
電気代も月に数十円~数百円程度です。
換気扇は定期的に掃除をしておくこと!
換気扇も定期的に掃除をしないとホコリが溜まってしまい、吸い込みが悪くなってしまいます。
換気の効率を良くするためにも、綺麗な状態であることが望ましいです。
浴室ドアの通気口も定期的な掃除を!
ここも換気扇と同じく、空気の通り道になります。
新鮮な空気を通す為にも、定期的な掃除をしておくことが大切です。
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換気扇は使わずに窓だけで換気する方法
浴室の換気方法は分かりましたでしょうか?
次に窓だけで換気する方法を紹介します。
窓を開けるだけの換気は意味がない?
人によっては、窓を開けるだけで換気は充分だと言う人もいると思います。
確かに、窓を開けることが空気を取り込む上での一つの方法であることに間違いはありません。
しかし、窓を開けるだけでは空気を取り込むだけで換気には不十分です。
何度も言いますが、換気は空気の流れを作ることが大切なんです。
対角線上に2ヶ所以上の窓を開けるのが有効
窓だけで換気する場合、まず空気の流れを作る為に、浴室の窓以外にもう一つ窓を開けるようにしましょう。
ベストは対角線上になるように窓を開けることです。
対角線上でなくても、脱衣所の窓や、脱衣所周辺の窓でも良いです。
空気の流れを作るために、扇風機などを使うとより効果的です。
また、空気の入口(給気口)と出口(排気口)で、窓の開き具合を調整するのもコツです。
給気口となる窓は半分ほど、排気口となる窓は全開にしておくと空気の通りがよくなります。
窓を開けて換気する際に気をつけること
冬場など、窓を開けて換気をすると、外の冷たい空気が暖かい浴室に入り込み、浴室の温度が急激に下がることで返って湿度を高めてしまう危険性があります。
つまり結露した状態と同じということです。
雨が降って外の湿度が高い時なども同じです。
冬場や湿気の多い時期はできるだけ換気扇で換気をするようにしましょう。
入浴後のカビ対策について
入浴後のちょっとした作業でカビの発生を抑制することができます。
その1.温水シャワーで床や壁についた汚れを洗い流す
シャンプーやボディソープの泡、石鹸のカスや人の垢、髪の毛など、カビの栄養源となるものを残さないように、綺麗に洗い流しましょう。
その2.温水で洗い流したら、今度は水でもう一度洗い流す
水を流すことで浴室の温度を下げ、カビの発生となる高温多湿を防ぐ効果があります。
その3.最後に、残った水分を拭き取る
床や壁、化粧台など水分が残っていると湿気が高くなり、カビの発生を促進してしまいます。
できるだけ拭き取るようにしましょう。
その4.浴槽の残り湯は抜くか、必ず蓋をすること
残り湯の湯気が温度や湿気を高める原因になります。入浴が終わったらすぐに抜くか、翌日利用する場合は必ず蓋をするようにしましょう。
その5.窓とドアを閉めて換気扇を回す
窓とドアを閉め、脱衣所側の窓を少し開けて換気扇を回します。浴室内の湿った空気を外に逃がすことで、カビの発生を抑制します。
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まとめ
今回は正しい換気の方法とカビ対策について紹介しました。
窓を開ければ換気ができると思い込んでしまいますが、空気の流れを作ることが大切です。
きちんとした方法で換気をすることで、カビの発生を抑制し、お風呂場を清潔に保つことができるんです。
頑固なカビ汚れってなかなか落ちにくいですし、場所によっては手が届かないところにできたりします。
お風呂場は毎日使う場所ですから、少しのケアでストレスを軽減できれば、日々の生活もラクになりますよね。