琉球畳の効果と値段は?普通の畳との違い等を比較

皆さんは琉球畳をご存知ですか?

琉球畳とは、沖縄県産の井草を使用した畳のことで、目が細かく見た目が繊細で綺麗なのが特徴の畳です。

上の画像のように、半畳タイプで縁(フチ)の無いものが一般的となっています。

半畳畳=琉球風畳と表記されている場合もあります。

住宅展示場の和室はよくこの琉球畳を使用していますが、普通の畳との効果の違いや金額差が気になりますよね。

そこで、琉球畳の効果や、実際に見積もりをして通常の畳との違いを比較してみました。

琉球畳と通常の畳の効果の違い

まず、従来の和室と現代の和室を比較してみたいと思います。

例えば、これがいわゆる従来の一般的な和室です。

そして、現代の和室がこちら。

二つを比較して分かるとおり、部屋全体の明るさや雰囲気がまるで違いますよね。

窓の有無なども関係はしてきますが、畳に注目して見ると違いが分かります。

畳の印象が変わるだけで部屋の印象も大きく変わっていると思いませんか?

畳の縁(フチ)が有るか無いかだけで部屋全体の印象が変わる

上の画像からも分かるように、畳の縁があるだけでどこか部屋全体が重たい印象になっていませんか?

畳の縁がどこか古臭い印象を与えてしまうんですよね。

かえって琉球畳の方は、縁が無い分、ふんわりとした柔らかい印象を与えています。

ちなみに、縁の読み方ですが”ヘリ”とも呼んだりします。

琉球畳は光を反射しやすく部屋全体を明るくする

琉球畳の特徴の一つが特殊織りです。

目積織り(めせきおり)と呼ばれる方法で、通常の畳に比べて井草の折り目がより細かくなっています。

目が細かいことでよりフラットな仕上がりになるため、光を反射しやすい特徴があります。

左が通常の畳。右が目積織りの畳。

また琉球畳は、光の当たる角度によって畳の発色が変わります。

例えば縫い目を交互に変えることで、同じ色の畳でも2色(ツートンカラー)に見えたりします。

この敷き方を「市松敷き」と呼びます。

いろいろな表情を楽しめるのが琉球畳の魅力でもあります。

琉球畳は通常の井草ではなく「七島藺」を使用!

琉球畳で使用される井草は七島藺(しちとうい)と呼ばれるもので、この七島井草は現在では大分県内でしか生産されていない希少な井草です。

七島藺と井草の栽培方法の違い

まず、七島藺はカヤツリクサ科と呼ばれる一種で、一般的な井草は井草科の一種です。

そして育て方ですが、特に違いはありません。

ただ七島藺は密集するように生えている為、機械での刈り取りができません。

その為、手で刈り取る必要があるのですが、高さも180cm近くまで成長します。

通常の井草に比べ、収穫に手間がかかってしまいます。

七島藺は「耐久性」に優れている

七島藺は通常の井草より強度が強く丈夫です。

通常の井草の5~6倍の強度とも言われています。

その為、柔道畳や草履といった耐久性が必要な物に使用されてきました。

コストパフォーマンスが高いというのも長所の一つです。

しかし原材料である七島藺の減少や、海外製の低コストの畳が多く作られるなど、時代の流れとともに需要も減り、現在では生産農家も減少しつつあります。

七島藺は”火”にも強い!

七島藺は耐火性にも優れており、昔は囲炉裏のある家が主だった為、広く重宝されてきました。

現代では、タバコによる火災も多いことから、耐火性の高い七島藺はとても魅力のある素材だと思います。

踏み心地が気持ちいい!

先にも記載したように、七島藺は草履の素材としても利用されていました。

もちろん耐久性に優れているからこそ利用されてきたわけですが、七島藺を使用した畳は表面の凹凸が少なく、踏み心地がとても気持ちいいです。

耐久性にも優れている点から、劣化を気にせず利用できるのもいいですよね。

シックハウス、アトピー、喘息などの心配がなく体に優しい!

通常の井草は”泥染め”と呼ばれる加工を行っています。

収穫した井草を泥に漬け込ませる方法で、これをすることで井草の変色を防ぎ、青々とした色をキープすることができます。

この泥染めは、江戸時代から続く手法で伝統工法でもあり、”速乾性””変色を防ぐ””井草の香りを増殖させる”といったメリットがあります。

泥で井草の表面をコーティングするわけですね。

しかし、一方でデメリットもあります。

泥染めされた井草は、泥残りにより多少の色ムラや粉吹きが発生してしまいます。

アレルギー体質の方には不向きな場合があります。

一方、七島藺はこの”泥染め加工”を行いません。

”無染土の畳”と呼ばれるのですが、泥染めをしないで乾燥させただけの七島藺は、井草とはまた違った香りがします。

色ムラもなく、泥による人体への影響を心配する必要もありません。

※琉球畳と琉球風畳は違う

通常、畳の原料は、井草をはじめ、和紙やビニール、プラスティック、ポリエチエンなど様々な種類のものが使われています。

本物の琉球畳は七島藺を使用していますが、七島藺を使用していない通常の井草を使用した琉球畳などもあります。

これは琉球風畳(半畳縁なし畳)と呼ばれますが、目積織りされているので見た目に違いはありません。

また、琉球畳には半畳タイプのものと一畳タイプのものもあり、琉球畳=半畳というわけではありません。

正しくは、七島藺を使用=琉球畳ということになります。

琉球畳と普通の畳の値段差は?

ここまで琉球畳の性質や特徴を説明してきましたが、気になるのは値段ですよね。

我が家がハウスメーカーから頂いた琉球畳の見積もりは次の通りです。

4畳半(4.5畳) ¥160,875

1畳が35,750円です。

これが普通の1畳畳になると、1畳が8,800円の見積もりでした。

差は約27,000円、3倍以上の差です。

製作に手間がかかる琉球畳はやはり高いです。

琉球畳と琉球風畳(半畳縁なし畳)の値段差は?

琉球風畳(半畳縁なし畳)の見積もりは1畳が20,000円でした。

半畳で10,000円です。

琉球畳に比べると琉球風畳は約4割ほど安いですが、通常の1畳畳と比べるとおよそ倍の値段がします。

まとめ

今回は琉球畳について色々と紹介してきました。

我が家は結局、値段の関係で通常の畳を採用しました。

1畳が8,800円です。

ですが、畳の縁を井草と同系色にしました!

これであたかも縁が無いように見え、縁の柄による重たい印象を多少ですが和らげることができました。

最近の畳はこのように、縁の柄も多種多様で様々なデザインのものがあります。

もちろん無地のタイプもあります。

無地を選ぶと縁の主張が弱まり、シンプルなモダン和室の空間が生まれます。

琉球畳や琉球風畳(半畳縁なし畳)は質は良いですが、どうしても値段がネックになってしまいます。

我が家のように、縁の柄を変える!というのも選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、縁の柄を変更するのは、私達のハウスメーカーでは無料でした。

ぜひ参考になさってみてください!

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