注文住宅で注意したい点とアドバイス その①では、議事録の大切さを紹介しました。
今回は、議事録に似たような話になるのですが、図面についてです。
図面には様々な役割があり、また議事録と同じように記載漏れが多く、きちんと目を通しておく必要があります。
目次
図面はきちんと見て確認を!
私もそうなのですが、素人からすると建築図面ってすごく専門的に見えて、細かくて複雑で見方もいまいちよく分からないですよね。
特に女性は、見ても分からないから旦那さんや設計士さんに見るのを任せてしまう、なんていう人も多いのではないでしょうか。
しかし、図面には家に関する多くの情報が詰まっており、様々な角度から家の全体を見ることができる貴重な資料でもあるのです。
要望した箇所がきちんと図面に反映されているかを確認!
例として、次のようなことがあります。
「1階洋室の窓を出窓に!」 ⇒ 違う窓の記載がされている。。
「掃き出し窓は電動シャッターに!」 ⇒ 手動シャッターと記載されている。。
「壁紙の一部をアクセントクロスに!」 ⇒ そもそも記載が無い。。
これらは平面図に記載があります。
平面図とは間取り図の事で、使用する部材などが細かく書かれています。
後々工事の手直しとなると色々と面倒ですので、平面図だけでも確認しておくと良いでしょう。
実際にあった我が家の実例
我が家は、和室の壁紙の一部をアクセントクロスにしました。
しかし、引渡しの時に和室を見ると
…あれ?
アクセントクロスがありません…w
部屋一面真っ白な壁紙が貼られていますw
図面を見ると、しっかりとアクセントクロスの記載があります。
このように、図面に記載がされているのに、施工されていない場合もあります。
いくらこちらが気をつけていても、こればかりはどうしようもないですね。
後日きちんとやり直しをして貰いました。
そもそも、現場監督も事前に図面通りに施工されているか確認しているはずなので、当然気付いていたはずです。
ですが、何も言ってませんでした…。
こちらが気付かなかったらそのままだったんですかね…。
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図面には暮らしのヒントが隠れている!
例えば、平面図で部屋の配置や広さ、階段や収納の位置を確認しますが、図面に実際の生活動線を書いていくと、無駄のない間取りであるかを確認することができます。
また立面図や断面図を見るのも大切です。
ドアや窓の位置、外壁や家全体のシルエットを確認することができ、そうすることで日差しの入る角度を確認することができます。
どこから光が入るのか、この部屋は日当たりが良いかなどを確認する事ができるのです。
さらに敷地図では、隣地との距離が適切であるかどうか、駐車場はこの位置で車の出し入れに問題はないかなどを確認する事ができます。
様々な種類の図面がありますが、どれも生活シーンを想像しながら使い勝手を確認することができるので、大変便利です。
図面には、生活をより快適に過ごすためのヒントが隠れているのです。
図面は目に見えない部分を見ることができる!
実際に家が完成し、住み始めたとします。
新しい生活がスタートした後に、もう一度図面を開いて見ると思いますか?
私はこのブログを書いていて少しだけ見直しましたが、やっていなければ恐らく見ていないです。
家について真剣に考えている時こそ、きちんと図面を見ておくことが必要だと思うのです。
骨組みや基礎はきちんとしているのかな?どういった構造で作られているかな?
家の電気配線はどうなっているのかな?
雨水タンクはどこでどう繋がっているんだろう?
といったように、間取りや外観など目に見える場所だけでなく、家の内側など見えない場所を知るということも大事だと思います。
そうすれば、入居後に何かトラブルがあった時に、もしかしたらこういった情報が役に立つかもしれません。
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まとめ
現場では、引渡しまでの期間を逆算して工事を行っています。
悪天候や部材が届かないなど予期せぬトラブルも多々あり、工事中全てが順調に進むとは限りません。
工事に遅れが出ると、現場も慌しくなってきます。
慌しく作業を進めていると、ミスや間違いに気付かないまま工事が進んでしまう可能性もあります。
図面を見ておくことで、こうした間違いにいち早く気付き、対処も早くなります。
図面を見るということは、自分達の生活をより快適にするための手段の一つであり、同時にその快適な生活をする為に必要な確認をすることができるのです。