今や主流となっているIHクッキングヒーターですが、ガスコンロとの違い、皆さん分かりますか?
我が家はIHクッキングヒーターを使っているのですが、選んだ理由は
”何となく掃除がラクそう” だから。
正直、性能面ではよく分からなかったというのが本音です。
しかし、実際に使ってみると色々便利だということを実感しました。
そこで今回は、IHクッキングヒーターの使い心地とガスコンロとの違いについて紹介したいと思います。
目次
そもそもIHって何?
IHとはInduction Heatingの略で、日本語では電磁誘導加熱といいます。
表面のトッププレートと呼ばれる(結晶化ガラス)の下にIHコイルと呼ばれる磁力線が入っていて、そこに電流を流すことで磁力線に熱が伝わり、トッププレート上に置いた鍋を発熱させます。
我が家の使用しているIHクッキングヒーター
使っているのは、クリナップ ZEFZR6H14PSK ブラックトップというタイプの物です。
Ih(3.0kw)が2口と中央にラジエントヒーターがあります。
グリルは頻繁には使わないですが、両面焼きなので裏返す手間が無くて便利です。
今のところ不便はなく、とても使いやすい印象です。
IHのメリット
まずは私が思うIHのメリットを5つ挙げてみたいと思います。
フラットなので掃除が楽
IHでの特徴でもある掃除がラク。確かにラクです。楽というのは拭き掃除が楽という所です。
吹きこぼれやちょっとした物が落ちてもトッププレートの上をさっと拭き取ればそれで済みます。
受け皿や付属品が少ないのも嬉しいです。
火力の調節が分かりやすい
IHは全てボタン操作で行います。電源も火力調節もボタンです。
火力も10段階あるので、“弱火”や“超弱火”、“とろ火”などの微調整もボタンを押せば簡単に行えます。
ガスと違い、立ち消えの心配がないので、タイマー機能なども使えば長時間の煮込み料理なども安心して行えます。
ガスより火力が強い
一見IHは火力が弱そうに思えますが、そんなことはありません。
むしろ、ガスコンロよりも火力は強いんです。
近年のIHは200vという高電圧が主流になっています。
その為、10段階の火力が選べるIHでは、例えば火力6~7でガスコンロの強火に相当する強さがあります。
ガスよりも調理時間が短縮できる
これも火力の話の続きになりますが、IHは熱効率が非常に高いです。
これがIHの一番の魅力です。
鍋肌を火で熱するガスと違って、鍋底自体を発熱させるので、熱の伝導率が高く、例えば、お湯を沸かせるのも一瞬です。
豆知識ですが、実はお湯は強火で一気に沸かした方が、電気代も安く済みます。
その為、ガスコンロよりも熱効率が良く火力も強いIHは、電気代節約、時間短縮と2つの利点があるということです。
ですので、普通の調理においても同様に、熱効率の良いIHは調理時間の短縮にもなります。
直火を使わない&安全装置が付いているので安心
IHの最大の特徴は火が出ないというところです。
火が出ないので、火災の心配が少なく、また小さいお子さんが火元に近づいても安全です。
また性能の面でも安全に使用するための機能が内臓されています。
例えば我が家のIHには8つの安全装置が付いています。
- 鍋無し自動停止
通電中に鍋を下ろしたり、位置が大きくずれた時、30秒後にブザーが鳴り、自動的に通電を停止。 - 金属小物検知自動停止
IHヒーターの上に、ナイフやフォークなどの金属製の小物があると、30秒後にブザーが鳴り、自動的に通電を停止。 - 揚げ物鍋反り検知自動停止
鍋底の反りや変形が大きいとブザーが鳴り、自動的に通電を停止。
→ この場合鍋を変える必要があります。 - 切り忘れ防止自動停止
ヒーター通電後、約45分経過した場合、ブザーが鳴り自動的に通電を停止。
→ 煮込んだまま外出してしまった!なんていう場合でもとりあえず安心です。 - 過熱防止自動停止
鍋底温度が異常に上昇した場合や、排気口がふさがれたことで本体内部の温度が異常に上昇した場合、ブザーが鳴り、自動的に通電を停止。
ただし、火力が弱い場合や鍋の種類によって、機能が働かない場合もあります。 - グリル過熱防止自動停止
グリル庫内の温度が異常に上昇した場合、ブザーが鳴り自動的に通電を停止。 - 高温注意表示
トッププレートが約50℃以上、またグリル庫内が約60℃以上の高温になっている場合、手元に高温注意の表示がされます。
→ 使用後のトッププレートは高温の状態なので、触ると火傷の危険性があります。 - オートパワーオフ
電源「入」の状態で、約10分(または5分、30分)放置された場合、自動的に電源が切れます。
→ 時間は設定で変更できます。
このように、安全面が最大限に配慮されているのがIHの特徴です。
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IHのデメリット
普段使用していて特にデメリットを感じたことがないのですが、その中で挙げるとしたら次の3つです。
IH専用の鍋、フライパンを買う必要がある
IHは専用の鍋やフライパンを用意する必要があります。
銅やアルミ、ガラス、土鍋、陶磁器(セラミックス)、鍋底に磁石が付かない物は使用できません。
IH専用の鍋とフライパンの選び方
選ぶポイントですが、重量が軽く、鍋底の肉厚が薄いような鍋やフライパンは選ぶのを避けましょう。
比較的安い物に多いのですが、そのようなタイプの物は、IHの発熱により鍋底が変形してきます。
そうすると、鍋やフライパンが勝手にクルクルと動き、IHが正常に動作しなくなります。
仕様書にも、次のように使用する鍋底の形状の指定があります。
⇒平らなもの(鍋底が平でトッププレートに密着するもの)を使用すること
なので、出来るだけ重量があり、鍋底が厚い物を選んで購入しましょう。
それでも使用していて変形してしまった場合などは、買い換えるか、IHヒーターマットを敷くと使用できます。
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おすすめのフライパン
我が家は、ビタクラフトというフライパンを使っているのですがこれがすごく重宝しています。
焼くだけでなく、深さがあるので煮込み料理にも使えます。
ダイヤモンドコーティングがされているので焦げ付かず、傷も付きにくいので、肉や魚を焼いたあとの焦げ付きもありません。
フライパンの素材もステンレスとアルミで出来ているので、熱伝導率が良く、弱火でも十分な火力です。
難点を挙げるとすれば、少し重量感があるためフライパンを持つのが大変かもしれません。
しかしIHだと鍋振りをしないので、洗い物以外では重さは特に気にはならないと思います。
ちなみに値段は8,000円くらいでした。
普通のフライパンよりも高いですが、作りがしっかりしているので長く使えるアイテムだと思います。
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鍋を振る動作が必要ない
これはメリットでもあるかもしれませんが、鍋振りをしたい人にはデメリットなのでこちらに記載します。
IHでは、フライパンを離すと熱源から離れてしまい、十分な火力が得られません。
ですので、チャーハンなどフライパンを豪快に振って作る料理は、IHには不向きです。
IHのプレート枠に垢が溜まりやすい
掃除が楽というメリットを挙げたのですが、掃除のデメリットも挙げてみます。
普段の清掃とは違い、こちらは使用していくと徐々に気付いてくるのですが、メーカーによってはIHのプレート枠に若干の隙間があります。ここに汚れが溜まってきます。
フレームカバーも売っているので、清掃する手間をかけたくない人は購入してみてはいかがでしょうか。
ちなみにIHヒーターのタイプによっては、この隙間が無いフラットなタイプの物もあるようなので、IHを選ぶ際はそちらを選択すると良いかもしれません。
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まとめ
IHは性能、機能ともに安全安心で、使い勝手がとても良いです。
一言で言うと “ストレスを感じない”です。
掃除がしやすい、直火でないためキッチンに立っていても暑くない、周辺に物を置いていても燃え広がる心配もありません。
もしもの時の為に安全機能も付いています。
キッチンは火元ですが、IHであれば危険も少なく、気軽に料理をすることができます。
そしてもう一つ、ガスよりも料理時間が短縮できます。
熱効率の良いIHは、熱を逃さずに無駄のない調理ができます。
ガスのように直火だと火の逃げ場があり、火力に無駄が生まれます。
この差が、料理時間に影響してきます。
料理時間が短縮されれば、そこにかかる電気代も安く済みます。
IHの使い心地を実感してからキッチンに立つ機会が増えたような感じがします。