注文住宅の醍醐味といえばやはり間取りを自由に決められることですよね。
ですが、それと同時に多くの人が悩む所でもあります。
自分達の理想を形にするのって意外と大変なんです。
基本的に間取りは平面に書き起こして行うので、頭の中で動線などを想像する必要があります。
間取り次第で家事や育児がしやすくなったり、逆に失敗すると生活をする上でストレスを感じてしまうため、後悔のない間取り作りをしたいところです。
そこで今回は、どうしたら理想の間取りが作れるのか、失敗しない間取りの決め方について紹介したいと思います。
目次
理想のお家にする為には?
夫婦お互いの意見を出し合おう
どういった間取りにしたいか、夫婦であらかじめ意見を出し合っておくことが大事です。
私の場合、何も考えずに打ち合わせに行き、初めて会う設計士さんを前にして夫婦で言い争いになってしまいとても恥ずかしい思いをしました。
間取りを決めるのってすごく時間がかかりますし、当然決まらなければ打ち合わせの回数も増えていきます。
そうすると、だんだんと考えるのに疲れてくるんですよね。
疲れてくると、考えることをやめてしまい、妥協するようになってきます。
この妥協が失敗の原因になります。
家作りは夫婦がお互いに同じ方向を向かないと進んでいきません。
自分たちのモチベーションを保つ為にも、あらかじめ話し合いをして、意見をまとめておくことが大事です。
そして、まとめた意見を設計士さんに伝え、間取りを反映してもらいます。
これの繰り返しがスムーズな間取り作りに繋がっていきます。
自分達の生活スタイルを思い返して動線を決める
普段生活をしていて、不便なことや負担を減らしたいこと、また習慣などを挙げ、それらを改善、提案できるような間取りにすれば理想の間取りに近づきます。
例えば、我が家は帰宅してすぐにお風呂に入る習慣があるため、玄関とお風呂場が近いように設計しました。
そして、お風呂場までの動線の間に、荷物やコート類をかける棚、場合によってはそこでズボンやシャツを脱げるようなスペースを作り、そのまま脱衣所まで行けるという間取りにしたいと考えました。
そして、できあがった間取りがこちらです。
赤い矢印を見てください。
①玄関を入ったらA土間収納へ行き靴を脱ぐ
②Bで洋服やカバン、帽子などを置く
③そのまま抜けて脱衣所へ
このような動線になっています。
青い矢印は、普通の玄関と同じ作りです。
玄関で靴を脱ぎ2階へ行くという感じです。
このように我が家は玄関から2通りの動線を作りました。
現実的な空間(間取り)か考える
こだわりや理想を求めすぎて使い勝手が悪くなるパターンもあります。
例えば、住宅展示場に建てられている家のほとんどが広く開放的で誰もが憧れる作りになっています。
私も、初めは展示場のような広々とした家にしたくて、吹き抜けを考えていました。
とても開放的で、注文住宅ならではのお家にしたかったからです。
そして吹き抜けをベースに何回か打ち合わせをし、間取りも決めて話を進めていったのですが、音の問題や空調の問題など、デメリットの方が大きいということに気付き、最終的には諦めました。
見た目や雰囲気で決めると、返って使い勝手や居心地が悪くなる場合があります。
また、動線に関しても同じです。
建売住宅などの場合は、基本的に万人受けする作り(間取り)になっています。
奇抜な間取りはなく、ごく平凡で裏を返せば現実的で使いやすい間取りになっています。
一方で、注文住宅は、一から間取りを考えるので、実際に住んでみると効率が悪い間取りであったり、不便を感じてしまう間取りになってしまう可能性があります。
いきなり大胆な間取りにするのではなく、シンプルをベースにそこに自分達の理想を少しずつ足していくと使い勝手の良い間取りに仕上がります。
理想と現実を見極めて、実際に住んだ後のことをイメージしながら間取りを考えることが大切です。
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リビングの位置をまず最初に考える
リビングの位置はとても重要で、なるべく南向きに配置したいところです。
北向きのリビングにすると、光が入らず寒いです。
日差しが入らないとジメジメとした空間になりやすいので、カビの発生原因にもなります。
リビングの位置を最初に決め、そこから派生するように動線を広げていくとイメージしやすく、無駄のない間取りを作ることができます。
テレビをどこに配置するか決める
リビングの位置を決めたら、キッチンの向きやテレビ、ソファーの位置を考えていきます。
キッチンの位置も悩みどころなのですが、それ以上に悩んだのがテレビの位置でした。
テレビの配置が決まると、必然とコンセントの位置が決まってしまいます。
コンセントの位置が決まってしまえば、当然テレビの位置も固定されてしまいます。
ですので、テレビの配置を決めるというのも間取り作りには重要なんです。
テレビに関しては、キッチンから見える位置に配置するか、窓との位置関係で配置を決めるか様々ですが、我が家は次のような配置にしました。
スッキリした配置に見えますが、欠点を挙げるとキッチンに立ったときテレビが非常に見づらいです。
当初は別の案でこちらの配置も考えていました。
こっちの方がキッチンに対して正面なので非常に見やすい配置ですよね。
最終的には最初の案で決めたのですが、平面図では最初の案の方がスッキリして見えます。
ですが、実際に生活してみると後の案の方が実は効率が良い配置になっていました。
どの位置からテレビを見るか、色々な角度から考えて配置を決める必要があります。
部屋数をどうするか考える
我が家もそうなのですが、現在は子供がいなくても将来的に増える、あるいはまだ分からないといった家庭もあると思います。
そうすると、部屋数をどうしていくか悩ましい所ですよね。
我が家には現在子供はいない為、部屋のスペースを一つしか取っていません。
そこで、いつでも部屋を分割できるように大部屋にしてあります。
ドアも2ヶ所、照明も2ヶ所、TV用、エアコン用のコンセントもそれぞれ設置してあります。
部屋の中心の天井には補強材が入れてあるので、工事さえ行えばいつでも壁を作ることが可能です。
最近では、このように1部屋を2部屋に分割できるような提案をするハウスメーカーが多いようです。
実際に仕切りの壁が必要になった場合の工事費は、約10万円~20万円ほどです。
個人的におすすめしたい間取りの決め方
これは実際に我が家が行ったことなのですが、一番オススメしたい間取りの決め方は、ハウスメーカーの建売住宅を見に行くことです。
例えば私達が見学したのは野村不動産のプラウドシーズンという新築の分譲住宅です。
通常の建売住宅のように家がただ建ち並んでいるのではなく、街づくりをコンセプトにしているので、1軒1軒がすごくオシャレにデザインされています。
見ているだけで外観作りの参考になります。
そして住宅展示場のような大豪邸ではなく、土地の広さが30坪~と現実的な広さで作られているので間取り作りの参考にピッタリなんです。
野村不動産の設計士さんが考えた間取りなので、動線も効率よく作られ、所々にアイデアも詰まっています。
家具も配置されているので、日常生活をイメージしやすくより現実的な目線で見ることができます。
また、外構も植栽で彩られ、玄関アプローチや庭のアレンジの仕方など今後の参考になります。
実際に足を運ばなくても、間取り図は企業のHPでも見ることができるので、間取り作りで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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まとめ
間取り作りの参考に少しはなりましたでしょうか?
色々と決めることが多いので、時間もかかりますよね。
まずは生活の中心であるリビングの位置から考えてそこから動線を少しずつ伸ばしていくと良いでしょう。
基本はシンプルに、そこに自分達の生活スタイルを入れて考えていくと自然と良い間取りが出来上がっていきます。
間取り作りは悩みも多いですが、頭を抱えるのではなく、楽しみながら間取りを考えていきましょう!